ミドル脂臭は加齢臭と並んで男性が気にする臭いの一つとなります。ここでは、ミドル脂臭がどのような原因で発生するのか紹介していきます。
ミドル脂臭の原因物質とは？
ミドル脂臭は、発酵の進んだバターのような古い油の臭いが特徴的です。このような臭いが体臭として出てしまうので、周りの人は不快に感じるかもしれません。
そんなミドル脂臭の原因物質はジアセチルにあります。特に後頭部、頭頂部、うなじなどの頭を中心に発生量が多くなっていて、この部位を中心に臭いが強くなります。
ミドル脂臭が発生するメカニズム
ここではさらにミドル脂臭が発生するメカニズムを説明します。
ミドル脂臭の原因物質であるジアセチルは、汗の中にある乳酸が皮膚の常在菌に分解されることによって発生します。ジアセチル単体ではそこまでキツイ臭いにはならないのですが、皮脂の臭いと混ざることによって独特のミドル脂臭となります。
人間の体臭は皮膚にある常在菌が皮脂などをエサとして代謝分解を行い、中鎖脂肪酸を生み出します。つまり誰でも臭いを発する可能性はあるということになります。
ジアセチルと中鎖脂肪酸がそれぞれ分かれて存在している分には、油臭いような臭いはしません。ジアセチルと中鎖脂肪酸が混ざることによってはじめて、ミドル脂臭という不快な臭いが生まれます。
どのような行動がミドル脂臭を生むのか？
①激しい運動による乳酸の過剰生成
乳酸が過剰に分泌されることによってミドル脂臭が強くなるケースが最も一般的です。よく疲労が溜まると乳酸が生成されると言われていますが、乳酸は過剰な運動を行った際にできる副産物となります。
エネルギー代謝には「クエン酸サイクル」と「解糖系」の2種類があり、前者が酸素存在下でできる代謝、後者が無酸素下で行う代謝となります。乳酸を生成するのは後者の解糖系であり、無酸素運動などの激しい運動を行うと、体内の酸素が不足して解糖系によるエネルギー生成を行うようになります。そのため、激しい運動はミドル脂臭を強くしてしまいます。
②血行不良も乳酸を生み出す
運動をせずとも血行が良くないだけで乳酸の生成は増加します。これは血液によって酸素が体内をめぐるためで、血行不良は体内の酸素不足を招いてしまいます。血行はストレスや生活習慣の悪化によって引き起こさる可能性があります。
ジアセチルは誰しも生成し得る物質ですので、根本的な原因は乳酸の生成にあります。ミドル脂臭が強いと感じたら、それは過剰な運動や生活習慣の悪化が原因であるかもしれません。
ミドル脂臭を抑制したいのなら健康的な食生活を送ることが第一条件となります！食生活に偏りがみられる場合は、サプリやデオドラントで適切な予防対策を行う事がおススメです。
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