体臭にもいろいろありますが、その中にミドル脂臭というのがあります。
最近になって発見されたミドル脂臭ですが、汗をかいて肌を清潔に保つと良い、ともいわれています。
そのため、サウナを利用する人もいるようですが、効果は出るのでしょうか。
ミドル脂臭について
ある化粧品メーカーが、加齢臭がでる世代よりも若い人たちに独特な体臭があることに注目し、その原因を突きとめました。
30代前後の男性の体臭は、後頭部や首の後ろから古い油のような臭いがすることが多く、その原因はジアセチルと呼ばれる物質です。
この物質は汗に含まれた乳酸が、頭皮にいる常在菌のブドウ球菌によって分解されることで発生します。
この臭いは特に女性が不快に感じるともいわれ、さらに空気中に拡散しやすい特徴があります。
後頭部から臭いが出るため、本人は気がつきにくいですが、周りが不快に感じることが多いようです。
汗に乳酸が出やすくなる原因
ミドル脂臭は、汗に含まれる乳酸が原因ですが、汗を頻繁にかく人は、この乳酸の濃度が低くなるので臭いが出にくいようです。
体が健康な状態であれば、体に乳酸がたまりにくく、汗に混ざって出てくることはありません。
体に疲れがたまっていたり、食生活が乱れたり、飲酒の機会が多いと、この乳酸が体にたまりやすくなり、汗に混ざって出てくるようになります。
サウナは効果的
サウナにも種類がありますが、日本では乾式サウナが主流のようです。
室内は80度から90度の高温ですが、乾式の文字通り、湿度が低いためヤケドなどはおきません。
サウナ内で高温にさらされると、血流がよくなり、汗を大量にかくようになります。
そのため、体内の老廃物が汗に混ざって排出されます。
また、皮脂腺からも皮脂が分泌され、汗腺や皮脂腺をきれいにする効果も出ます。
疲労回復効果もあり、疲労物質ともいわれている乳酸を体から取り除くには効果的です。
毎日のサウナは体に負担になりますが、週1回のペースでサウナを利用すると良いようです。
普段からも清潔に
週に1度サウナに行けば臭いが出ない、ということではありません。
肌を清潔に保つため、毎日の入浴も大切です。
肌の余分な皮脂を落とし、汗腺が汚れなどでつまらないようにしましょう。
ゴシゴシ肌を洗う人がいますが、肌にダメージを与えたり、肌に住みついて良い働きをする常在菌（善玉菌）も洗い流してしまうと、臭いが出やすくなることがあります。
ゴシゴシ洗わず、泡でやさしく洗いましょう。
汗を定期的にたくさんかくことで、ミドル脂臭も減るようです。
運動をして汗をかく機会がない人は、サウナを利用するのも良いかもしれません。
サウナは、高血圧やその他の生活習慣病（心臓病、糖尿病など）を持っている人は利用しない方が良いこともあるので、持病がある人は主治医と相談しましょう。
ミドル脂臭を抑制したいのなら健康的な食生活を送ることが第一条件となります！食生活に偏りがみられる場合は、サプリやデオドラントで適切な予防対策を行う事がおススメです。
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