四十代に入る頃に増えてくる加齢臭は、体臭の1つで男女共におこります。
加齢臭を強くする原因にはいろいろありますが、その中でもストレスが関係していることはあまり知られていないかもしれません。
加齢臭がおきる仕組み
加齢臭は、年齢が上がるにつれて皮脂に多く含まれるようになるパルミトオレイン酸が、過酸化脂質に混ざったり、皮膚にいる常在菌によって分解されることで、ノネナールという物質が発生します。
このノネナールが加齢臭の臭いの元となっています。
ストレスで加齢臭が強くなる
ストレスを感じると、体の中で活性酸素が増えてきます。
人がストレスを感じると、それに対抗するため副腎皮質ホルモンが分泌されます。
このホルモンの分泌と分解の過程で、活性酸素が作り出されます。
一時的なストレスであれば問題ないのですが、ストレスが長く続く場合、活性酸素が体内で過酸化脂質を作り出します。
これが加齢臭の原因となるノネナールが作られる状況を生み出します。
また、加齢臭が始まる四十代の女性にとっては、デリケートな時期であるといえます。
女性ホルモンの減少が始まり、更年期と呼ばれる時期に近づくからです。
ホルモンバランスが乱れることで、急に体調の変化があらわれ、精神的にも不安定になることもあります。
更年期の体調の変化がストレスを生み出し、加齢臭が強くなることもあります。
いろいろと複雑になった現代社会で、ストレスなく生きることは難しいかもしれません。
疲れたな、と思ったら、気分転換をする時間を作ったり、自分なりのストレス解消の方法を見つけることも大切かもしれません。
加齢臭がある、ということ自体がストレスになると、さらにストレスが増えて加齢臭が強くなる、という悪循環に陥ります。
加齢臭自体を抑えることは難しくはないので、気楽に取り組むほうがよいかもしれません。
加齢臭対策
加齢臭を完全に防ぐことは難しいですが、生活習慣を変えることで抑えることが可能です。
入浴は毎日して、不要な皮脂は洗い落としましょう。
ただ、皮脂は肌を守るのに必要なものなので、洗い過ぎないように注意してください。
肉中心や、油っこい食事で野菜不足だったり、過度の飲酒をすると、加齢臭の元となる皮脂の分泌が増えてしまいます。
また、ビタミン類が活性酸素の発生を抑える手助けをするので、新鮮な野菜や果物もバランスよく摂るようにしましょう。
いわゆる昔ながらの日本食は、加齢臭対策になります。
いくら食事に気を配っていても、たばこを吸っていると、体内の活性酸素が増えてしまいます。
ストレスにならない範囲で、たばこを減らすか、禁煙するようにしてください。
そして、軽く運動することで、ストレス解消にもなります。
体を動かす機会も作ってみましょう。
ストレスも加齢臭の原因になるのは、意外かもしれません。
出来るだけストレスを解消するようにして、加齢臭が強くなるのを防ぎましょう。
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